マンディ・サマサマ!
〜 ジャワ島中部地震 から1年。われわれは忘れていない〜

とき/2007年5月27日 11:00〜20:00
ところ/CAP HOUSE 、神戸 /TEL, FAX 078-230-8707

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主催者報告およびご挨拶

 マンディ・サマサマは、無事終了しました。好天の当日、入場者は予想を上回る300余名、また、出演・関係者が140名弱、計440名ほどの熱き思いの人々の交流によって、まさにマンディ(風呂)は沸騰点に達したかのように見えました。
 5月初旬にジョグジャカルタからアーティストのシギット氏を招聘し、レジデントの形式での作品づくり、そしてCAPハウスのアーティストとの交流が始まりました。現地では、ジョグジャカルタの南にあるイモギリで、「マンディ・サマサマ」記念グッ
ズのバティック巾着
が作られていました。また、直前には、私たち「ガムランを救え!」プロジェクトの現地パートナーである「フォーラム7」の代表者であるジョハン氏、そして2人の舞踊家シャンティ氏とナナ氏がやってきて、賑やかになりました。この
イベントがまさにコラボレーションであることを実感しつつ、当日を迎えたのです。
 中部ジャワを襲った大地震からちょうど1年が経ち、深刻な打撃を受けなかった市内中心部では、地震の形跡は全くといっていいほど見ることはできません。しかし、郊外の激甚な被災地では、政府からの再建支援金も支給が始まったところで、復興はこれからです。徐々に震災という事実は風化を始めています。そういう意味では、現地での落差はいっそう大きくなり、被災者はいっそう孤立感を増しているように思えます。私たちは、地理的には遠い日本にいますが、支援金を送るほかに何かできるのか。その問いをたてるなかで、「マンディ・サマサマ」を企画しました。これを契機として、ジャワの人々に「我々は忘れていない」というメッセージを発し、そして、今後のますますの協働にはずみをつけたい・・・・。
 イベントの様子は、このサイトで写真をご覧いただけます。それぞれ個性溢れるパフォーマンス、ショウが展開されています。ボランティアだからこそ、いっそう手抜きのない、心がじかに伝わる表現であったと思います。そのときの感銘は、ジョハン
氏が帰国後にすぐにインドネシアの有名な日刊紙「コンパス」に報告記事を寄稿しました。その翻訳も掲載していますので、ご覧下さい。
 CAPハウスという縁を考えますと、神戸にはアクトコウベ・ジャパンという組織が、フランスと交流しながら、被災を契機としたアート・プロジェクトを10年の長きにわたって継続的に展開してきた歴史があります。私たちの活動はまだ1年です。持
続的な活動と関係の維持こそが、この節目を通り過ぎたいま、とても重要なことであるとひしひしと感じています。どうか、これからもみなさんのご支援、応援のほど、よろしくお願い申し上げます。また、この活動の趣旨に賛同される方の参加もお待ち
申し上げています。



「ガムランを救え!」プロジェクト代表 中川真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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