フォーラム7からの報告1
-フォーラム7活動計画(2006年7月23日会議録)-

インドネシア語原文

A.新しい文化計画 (短期)

 第一段階であるこの計画は、震災被害をうけた20人のガムラン演奏家を対象とする。この20人の選定基準は、大学教員や公務員といった職業を持たず、日々の糧をガムラン公演のみによって得ているということである。震災以来演奏活動を行うことができないために、この20人の芸術家たちには全く収入がなく、日々の生活の必要を満たすことさえ難しい。フォーラム・セブンがこれらの演奏家たちに働きかけ、練習を重ね、震災の衝撃を探求し、ガムランによってそれを表現する機会を設ける。このような実践を5回行い、最終回には、舞台公演とDVDなどによる記録としてその成果を結実させる。これらの芸術家たちが未だに生活の基本的必要に奔走せざるを得ない震災直後の現状を考慮し、一回の練習につき一人当たり25,000−30,000ルピアを交通費として支給する。練習は、PLTバゴン・クスディアルジョとSMKIにおいて、2006年8月初旬に開始する。練習中の創作プロセスに注目し、そのあり方を明らかにする。第一段階であるこの計画実施後、同様の実践を別の芸術家たちを対象に行うことが適切か否か評価を行う。

B.ガムラン復興計画(長期)

 この計画は、ウォノサリとバントゥル地域の演奏家グループを対象とする。対象選定にあたっては、震災の被害は受けたけれど、楽器と練習場は失っていないグループを優先する。練習のために楽器の一部を修理する必要のあるグループも含む。一グループ一回の練習毎に、飲食費として、50,000−100,000ルピアを支給する。今後3ヶ月間このような助成を受けて練習を重ねたグループに、その成果を「震災後ガムラン・フェスティバル」で発表してもらう。この計画実施後3ヶ月の時点で、この計画を継続するか否かの評価をおこなう。

注:

 先生や会社員という職業をもっている演奏家や舞踊家については、現時点では直接の対象とはなっていない。今後、そういった人たちも援助の対象となっていく。芸術家・演奏家・舞踊家のすべてをフォーラム・セブンが救援の対象とすることは不可能であるという現実に基づいて、この活動計画は立てられている。したがって、ガムラン演奏以外には収入の道のない人々が優先されるという基準が適用されている。

(訳:青木恵理子)

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